気になるCM
最近テレビを見ていて、気になるというかひっかりりを覚えるCMがある。
田舎に一人暮らしなのかな?という老婦人が電話を取ると、「母さん、オレだよオレ」。
女性は「オレオレさん、お待ちしておりました」と、やさしい口調ながらオレオレ詐欺を疑ってるのかな?という言葉。
すると相手の男性は「母さん、何言うてんの。コータローやて」。どうやら本当の息子からの電話だったらしい。「いやしばらく声聞いてなかったし・・・」、二人の会話が続く中「してますか?ごきげんうかがい」というナレーション。
ACの広告。こういうご時世だし、独居老人も多いんだから、趣旨はいいと思う。
ただ、私が気になるのは「訛り」。
老婦人はわりと上品な物言いで、訛りといった訛りもない。彼女の佇まいも、あまりどこかの田舎を想像させるものではなく、山の中だけど例えば東京や神奈川にだってそういう所はあるわけで、「どこに住んでるんだろう?」と考えると、どうしても関東のそれも東京近郊のイメージ。
ところが男性の声は明らかに関西弁。「何言うてんの」とか「コータローやて」という語尾だけでなく、全体のイントネーションも関西弁か、百歩譲っても西日本のもの。
これ、設定として不自然過ぎない?
もちろん関東以外の田舎にだって上品なおばあさんはいるだろうし、関西出身じゃない人が長く関西に住むようになって関西弁が身に付くということもあるだろう。でも人間って普段いくら標準語を話してても、田舎にいる親に電話する時は元のしゃべり方になったりするもの。
ACの狙いを考えたら、そこはもうちょっとナチュラルな設定にするべきだったんじゃないかな?と、いつも思っちゃう。CMを見るたび、その趣旨より「この親子はなんで言葉が違うんだろう」ということにばかり気になってしまう。
もう1つ気になるのが、電報のCM。ウエディングドレスを着た女性が、「おばあちゃん、ありがとう」という映像と、やはり田舎に住んでいるらしいおばあちゃんが、その子の子供の頃の写真を見ながら涙を流してるというもの。
見るといつも、「ねえ、おばあちゃんくらい結婚式に呼んでやろうよ!」って、思っちゃう。
例えば、おばあちゃんが入院でもしてるような映像ならわかる。でも、そのCMの中では元気そう。外国で挙式したのかな?とも思ったけど、だったら日本から電報を送れないよね、多分。
どちらのCMにしても、肉親の温かい絆を演出しようという意図は伝わるんだけど、設定が甘過ぎ。重箱の隅をつつくようだけど、しょっちゅう見せられる視聴者が何とも言えず、納得できない感覚が残るようなものは作らないでほしいな。


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