ちょっと遅くなったけど、週末のフィギュア・グランプリファイナルの話。
まず、訂正から。真央ちゃんはショートプログラムでプログラムコンポーネンツ(以下PC)が27点台だったって書いたけど、実際は29.68だった。フィギュアのスコア表って、試合が終わらないと見られないので、確認しないまま書いてしまった。訂正すると共に、お詫びします。
となると、なぜ素人目には大きなミスがなかった真央ちゃんが、明らかなミスをしたキム・ヨナに負けたのか、余計不思議なところ。その「素人目にはミスがなかった」というのがミソだった。
キム・ヨナがミスした三回転は確かに軒並み減点されていて、あそこには0.3という低い得点しかついていない。真央ちゃんの三回転はというと、6.8。
ところが、だ。大きなミスがないと見えていた真央ちゃんは、最初のコンビネーションジャンプで大きく減点されていて、三回転-三回転のコンビネーションとしては低い5.2しかもらえてない。キム・ヨナはというと、コンビネーションでガッツリ加点をもらっていて11.5という高得点を得ている。
この二つをそれぞれ足してみると、真央ちゃんは6.8+5.2=12点。キム・ヨナは0.3+11.3=11.6点。その差わずか0.4点。これはキツイよね。PCで0.76キム・ヨナの方が上回っているから、これであっさり逆転されてしまうというわけ。もしキム・ヨナが三回転をまともに飛んでたら、5点以上の差をここでつけられたかもしれないってことになる。
でもフリーで2回トリプルアクセル入れて優勝したからいいじゃない?っていう声が聞こえてきそうだけど、それこそが私が納得できないこと。真央ちゃんの技術点は64.57でPCは59.6。キム・ヨナは60.69と60.72。共に転倒で1点減点があるけど、同じことだよね。PCは真央ちゃんが1点ちょっと負けてるけどまあ大きな差じゃない。技術点も4点近い差があるから問題なさそうだけど、考えてみれば真央ちゃんは目に見えるミスが1回で、しかもトリプルアクセルを2度飛んだ。キム・ヨナはミスを2度しているのに、この差は小さ過ぎない?
それもそのはず、細かい採点内容を見てビックリ!あんなに騒がれたトリプルアクセルとダブルトーループのコンビネーションが、キム・ヨナの三回転-三回転のコンビネーションと基礎点は同じ9.5点。しかもその時の出来のよさを評価する加点がキム・ヨナの方が上回ってるから、結果的にはキム・ヨナの方が高い点をもらってる。
日本では真央ちゃんがトリプルアクセルを飛ぶから、さもトリプルアクセルで勝てるみたいな報道がされるけど、どうやらそう単純な話ではなさそう。今のフィギュアの採点方法では、二つ目に三回転を入れるコンビネーションの評価がすごく高い。逆にトリプルアクセルは8.2点という高い基礎点ではあるけれど、他の三回転も4~6点台だから、それだけで大きく差がつくものではないし、質の悪いアクセルを飛ぶくらいなら、普通のジャンプで加点をもらった方が高得点にもなり得るという仕組みになっている。
となると、果たして真央ちゃんは大きなリスクを払って、トリプルアクセルを2度も入れる必要があるんだろうかという気がしてきた。むしろアクセルを1回にして、三回転-三回転を2回入れる方がいいんじゃないかと思える。
それともう1つ、私が納得いかないのは難易度の高いジャンプへの評価が少し低い気がすること。男子の四回転や女子の三回転半以上には、もう少し色をつけてもいいんじゃないかな。それだけの価値はあると思うんだけど。
いずれにしてもこの内容は、真央ちゃんのコーチ陣も協会側もわかってるはず。もう少し真央ちゃんの精神的な負担が少なくなるようなプログラムは組めると思うから、今年はともかく、来年のオリンピックイヤーまでには何とかしてやってほしい!
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